大きくする 標準 小さくする

«前の記事へ 次の記事へ»


経営者の悟り。

投稿日時:2012/01/27(金) 08:00rss

松下幸之助の見方・考え方―ビジネスの王道はこうして歩め!



以前にも紹介しましたが、私の友人が発行する
メルマガ「1分間で学ぶ松下幸之助さん」から得られた気づきです。

※上の本はこの記事とは直接関係ありません(^^;




『宇宙が味方の幸之助さん見方道』

自分や身のまわりに起こる現象はすべてゼロ、中立、ニュートラルなできごとです。
それを「プラス」や「感謝」に見ることができるかが、「見方道」です。
宇宙が味方の見方道。
幸之助さんの見方道エピソードを紹介します。


「税金の悟り」

大正10年(幸之助さん26歳)、松下電器に税務署が調査に入りました。
毎年正直に申告しているのに、税務署からすいぶん儲けているなあ、と言われます。
 
そのことに、心配になって2晩眠れない日が続きましたが、ふと考えつきます。
 
  「自分のお金だと思うから、悩みも起こるのだ。」
 
 そして、税務署にこう言います。
 
  「よく考えてみると、このお金は全部国家のものです、 必要なだけ取ってください。」
 
すると、税務署もそこまでしなくてもと、調査は簡単にすみました。
 
 
 
「鬼門の門真地区に進出」

昭和8年(幸之助さん38歳)大阪の門真に本店を建設しようと計画をしていました。
 
しかし、世間から門真は大阪の東北で鬼門にあたるからやめたほうがいいという声が多くありました。幸之助さんも確かにそうだとは思っていましたが、簡単にあきらめるわけにもいきません。
 
どうしようかと考えていると、フッと考えつきました。
 
  「東北にあたるのが鬼門であれば、日本の地形はどこに行っても鬼門ばかりではないか」
 
そう考えると鬼門を気にすることはないと、門真への進出を決定しました。

 
「不正を働く存在」

松下電器がまだ50人くらいの町工場だった頃の話です。
 
従業員のなかに不正を働くものがいました。
 
それを見つけた幸之助さんは、そのものにどう処分をしようかと考えていました。辞めさすことは簡単だが、せっかく松下電器で共に働いている人を辞めさすのは人情的にも気が向きませんでした。
 
どうしようかと考えていると、フッと頭に浮かんだものがありました。
 
「今、日本の罪人は何人いるのか。
 天皇でさえも日本に罪人がいても、日本に住むことを許しているのに、小さな町工場のおやじがぜいたくを言うのは許されない。」
 
 そう考えると、非常に気が楽になり、それからも大胆に人を使うことができました。
 
 
「使う立場の考え方」

戦後、松下電器に労働組合が結成され、賃上げの要求や、社長の解任など、過激な姿もありました。
 
それには幸之助さんも「これはたまらんなあ」とまいりそうになりました。
 
しかし、その時に幸之助さんはフト考えました。
 
 
「自分が人を使っていると思えば、これは苦労にちがいない。
 しかし、考えようによってはこの人たちは全部お得意先ではないか。
 お得意先というのはムリを言うものである。
 だから、社員の人、労働組合の人もお得意先と思えば少々ムリを言ってきても、聞かなければいけない。
 むしろ、ありがたいと思うくらいでなければいけない。」
 
そう考えると、心がスッとして、その後もあまり苦労と思わなくなりました。
 
 
このように現象は同じでも、見方を変えることで、幸之助さんは宇宙から味方をされていたのでしょう。



この記事を読ませて頂いて、経営の神様とよばれた、松下幸之助さんも「税務調査で2晩眠れない」など、日々起こる出来事や問題に、思い悩んでおられたんだなぁと、どこかほっとする気持ちになりました。


しかし、悩まれた後の答えがやはり凄いですね。

私利私欲なく、周りに喜ばれる、世のため人のためになる方向性で問題を解決されるエピソードは、まさに松下幸之助さんの悟りであり、こうした悟りは、現代を生きる私たち経営者にとっても、「経営者の悟り」そのものではないでしょうか?


私も、経営者のはしくれとして、一つづつ「経営者の悟り」を積み重ねて参ります!


みなさんの経営者としての悟りはなんですか?



ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか~♪
ニ、ニ、ニーチェかサルトルか~♪
み~~んな悩んで大きくなった(^^)v



最後までお読みいただきありがとうございます。




トラックバック一覧

コメント

名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード:

会社概要

『中小企業(製造業/BtoB)に利益をもたらす!  インターネット活用セミナーとホームページ制作の会社です。』 ▼3つのミッションで躍動しています! ・モノづくりとインターネットの融合で新たな価値を創造し、日本のモノづくりをカッコよく、元気にすること。...

詳細へ

個人プロフィール

1962年3月生まれ滋賀県出身日本のeビジネス、特にB2B、ECのパイオニアとして、中小製造業のインターネット活用に新たな道を開拓した。1997年、町工場WEBマスターとなり、1999年、マグネットワールドオープン。当時製造業では唯一日経ECグランプリを受賞するなど中小製造業がネットで成功でき...

詳細へ

最近の記事

このブログの記事タイトル一覧(352)


バックナンバー

<<  2024年3月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

コメント一覧

最新トラックバック

  • まかせたろ 映画【レ・ミゼラブル】を語る from (株)京都工芸 タオルソムリエ 寺田 元 の日記
    こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。 先日、158分の大作【レ・ミゼラブル】を観てきました。 ヴィクトル・ユーゴー氏がロマン主義フランス文学の大河小説として 1862年に書いたものを映画化されています。 学校の教科書を通じてジャン・バルジャンの名前は遠く記憶に 焼き付いており日本ではミュージカルとしてあまりにも有名な 作品であります。 冒頭
  • ~がんばる中小企業のための展示会活用コミュニティ~からのヒアリング from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    有限会社マルワ什器の大島節子 社長が、中小企業が展示会を活用してもっと儲かってもらいたいという思いから、中小企業の経営者や展示会担当者同士の成功事例を共有し、展示会の準備・運営・フォローの方法を学びあうと、展活(テンカツ)~がんばる中小企業のための展示会活用コミュニティ~を今年の5月に立ち上げました。 その大島社長さんが10月5日に株式会社創の村上肇社長の運営しているe製造業の会との共催で展
  • 展示会見学ツアー & 活用事例報告会でパネリストに from ベローズ・ラボ ☆ベローズ案内人☆
    三元ラセン管工業がベローズを出展する第15回関西機械要素技術展の最終日10月5日に展示会見学ツアー & 活用事例報告会を株式会社創の村上肇社長が主宰しているe製造業の会の主催でマルワ什器の大島節子社長の主催する展活「がんばる中小企業のための展示会活用コミ...
  • モールアーチスト キタナカアツシ from (株)京都工芸 タオルソムリエ 寺田 元 の日記
    こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。 人を集める仕組みを学び 自社商品、サービスのファンを作る と題して滋賀でモールアーチスト キタナカアツシさんの 講演を拝聴に伺った。 独創的な世界をアーチストとして持ち続けるキタナカワールドに 2時間どっぷりと浸らせていただきました。 モールアートは以前から一度ブームがあったがそれ以降は 注目
  • ニュートップリーダー発刊3周年記念・特別講演会に行ってきます。 from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    中小企業経営者向けに出版している「ニュートップリーダー」の発刊3周年を記念し、エヌ・ジェイ出版販売と日本実業出版社の共催による特別講演会がヒルトンプラザウエストで開催されるので行ってきます。 社員の潜在パワーを引き出す