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2012年01月31日(火)更新
親鸞
親鸞(上) (講談社文庫)
親鸞上人といえばご存知の通り、浄土真宗の開祖であります。
そして、我が家も浄土真宗なのですが、あまりその教えについては学んできていませんでしたし、有名な「悪人正機」についても、よくわかっていませんでした(^^;
しかし、この五木寛之さんの小説「親鸞」は、その時代背景や親鸞上人の深い苦悩が、ひしひしと伝わってきて、今を生きる私と重ね合わせながら、ワクワク、面白く読ませて頂きました。
もちろん、フィクションですから、事実と異なることは承知していますが、それでも尚、平安時代から鎌倉時代にかけての末法の時代といわれた混迷と激動の中、「善人なをもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」と説かれた情景が、映像として目に浮かぶような臨場感に圧倒されました。
人間は「悩みが深いほど成長できる」と感じましたし、となると、自分自身の煩悩も、悩みを与えてくれる人も、環境も、良く考えると有難い存在なのだと思えてきました。
今まで小説をあまり読まなかった私にとって、小説の本当の面白さを教えて頂いた貴重な作品となりました。
ありがとうございます。
みなさん、悩み事はありますか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
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