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2013年01月29日(火)更新

レ・ミゼラブルと般若心経

Les Miserables


話題の映画、レ・ミゼラブルを観てきました(^^)

「Les Miserables(悲惨な人々)」は、私が書くまでもないですが、ヴィクトル・ユーゴー原作の歴史的小説、そして超大ヒットミュージカルの映画化。

19世紀のフランスを舞台に、徒刑囚のジャン・バルジャンが人としての正しい道を模索し、偉大なる聖人として生涯を終えるまでの物語である。


私は元々、ミュージカルは嫌いでこのレ・ミゼラブルも観にいく予定はなかったのですが、寺田元さんに誘われるまま、オヤジ二人で観にいったのでした。

やはり有難いお誘いには喜んでのってみるもので、映画が始まるや否やミュージカル嫌いなど、只の食わず嫌いだったことを痛感させられました(^^;

原作の壮大なスケールを映像化したド迫力と、俳優さんたちの鬼気迫る演技、物語にグイグイ行きこまれていく脚本。どれをとっても素晴らしい感動作品でした。


また感動と共に、私的には考えさせられる作品でもあります。

基本、仏教的な考え方をしていますので、この作品の根底に流れる思想に対して、いろいろ対比しながら考える楽しさがありました。

例えば、主人公のジャンバル・ジャンが悩み苦しみの中から悔い改め、聖人へと成長していく過程を観ていると、人間には善・悪があるのではなく、”迷い”があるだけなのではないかと思ったり・・・。

悲惨に哀れに描かれている多くの登場人物(レ・ミゼラブル=悲惨な人々)も、見方を変えれば”すべてはうまくいっている”と思えると同時に、般若心経の一説「不生不滅 不垢不淨 不増不減」を思い出していた。

生も死もない、汚いも綺麗もない、増えることも減ることもない。すべては思う心があるだけだと。

数々の理不尽なことや、時代や環境に翻弄されながらも、人は命輝かせて精一杯生きることが出来る。

人は必ず、生まれてきた役割がある。
だから魂の向かうところへ精一杯今を生きる。


つべこべ言うのはよそう。

イマココ「一刹那」を、一所懸命生きようと改めて誓う。






まだご覧になっていない皆さん、お勧めですよ。

とにかく、

 明日への生きる勇気が頂ける映画です!!


最後までお読み頂きありがとうございます。