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2006年04月13日(木)更新

ザ・ネット営業 ~原点、マグネットワールド~

今日は、「ザ・ネット営業」の原点となったマグネットワールドについて少し書いてみます。

◎年商1億円の町工場が4年で、年商2.5億円に!

2001年。日経ECグランプリ受賞当時のマグネットワールド

これは、私が以前勤務していた会社で私が実際に企画、構築した「あること」によって実現した実績です。

この数字をみなさんはどのようにお感じになられたでしょうか?「へ~、町工場としては良い業績出したね」と感心していただいた方もいらっしゃるでしょう。

また「そんなの一昔前、高度成長期なら普通のこと」と思われた方もいらっしゃるでしょう。確かに、戦後のいわゆる高度成長期であれば市場はドンドン拡大していきますので、親会社からの注文が倍増し下請けの町工場でも良くあることであったかもしれません。

しかし、この事例は中身がまったく違うのです。 年商が2.5倍に伸びた期間は、1997年から2001年にかけてのことです。みなさんも記憶に新しい「失われた10年」の真っ只中で日本中に閉塞感が蔓延していた時期なのです。
さらに、4年目年商2.5億円うち1.6億円はこの4年間ネット営業で開拓した新規のお客さまからの売り上げなのです。 しかも、この町工場は、画期的な新商品や新技術を開発したわけでもなく、最新工作機械などの大掛かりな設備投資もしていませんし、敏腕営業マンを雇い営業部隊をつくったわけでもありません。一見すれば、平凡な町工場そのままだったのです。

ただ、一つ違っていたところがありました。それは・・・「あること」そう『ホームページを創ったことです』しかも最初から『本気で製品を売るために、技術を売るために、ホームページを創ったのです』これが株式会社創が推奨する『ネット営業所』です。(会社概要程度のホームページとは似て非なるものなのです。)

そのネット営業所とは、製造業では唯一日経ECグランプリを受賞したマグネットワールドです。このネット営業所(最初は15ページ程度の簡単なもの)を優秀な営業マンに育て、しっかりと機能させたことで、新規顧客の獲得、新規市場の開拓を、年商1億円従業員8名ほどの小さな小さな町工場で実現できたのです。

そして今ではインターネットで「磁石」といえばマグネットワールドと言われるようになり、ニッチな分野ではありますが一つのブランドが構築されました。 (ちなみにみなさん、どこの検索エンジン(Yahoo!,Google,MSNなど)でもかまいませんのでキーワードに「磁石」と入れて検索してみてください。ほとんどの検索エンジンでマグネットワールドがトップに出てくるはずです)

今までの大企業中心、大量生産、大量販売の時代、マスメディアの時代には考えられなかったことが起こったのです。今まで外部からはほとんど知られることがなかった、名もなき町工場の技術が、製品が、サービスが直接お客さま(ユーザー)から選んでいただけることが出来たのです。

こうして「下請けから選ばれる町工場への変革」を実際に体験し、このことこそが本当の意味でのインターネット活用ではないかと感じました。

インターネットで個人の時代が来る、中小企業の時代になる。などと叫ばれて久しいわけですが、そんな時代が今まさに到来していると言えるのです。 そして、この『ネット営業所』で実現できた体験、ノウハウ、プロセスを出来るだけ多くの町工場や中小企業に伝えたい、そしてこの大きなチャンスを日本中の中小企業、町工場につかんでいただき元気になってもらいたい!との想いから、2002年1月独立起業し、自身の経験を体系立ててお伝えすることを仕事として精一杯やってきました。

おかげさまで今ではマグネットワールドと同じ体験(選ばれる企業、自社のブランド化)をしていただけるところがたくさん出てきました。大変ありがたいことと感謝いたします。 そして・・・ この体験を、次に実現されるのは、そうです、あなたです! 少しの勇気が大きな前進につながります。

さあ、私と一緒に夢に向かって「勇気を出して情報発信」いたしましょう!!

Eエヴァンジェリスト 村上肇


つづく。