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2011年10月11日(火)更新

五蘊皆空

先週のブログに以下のようなことを書きましたが・・・

世の中の現象には、幸も不幸もない。
私がすべてに色付けしているだけなのだから。


反響を頂きましたので、少し掘り下げてみたいと思います。


この言葉や概念を最初に教わったのは小林正観氏の以下の著書です。

釈迦の教えは「感謝」だった
釈迦の教えは「感謝」だった


この著書では般若心経の解説を中心に書かれているのですが、
般若心経の冒頭の「五蘊皆空」ですべてを言い表してありました。


「観自在菩薩 行深般若波羅密多時 照見五蘊皆空」

自在にものを見通す能力を持った菩薩さま(お釈迦様)が、人類を救済する最高の知恵(般若波羅密多)で、深くこの世の現象をながめてみると、この宇宙を作り上げている”五蘊”すなわち全ての物は、すべて”空”なりと悟られた。

要するに、宇宙の万物はすべて”空”だといっているのです。
これは「無(ない)」とは言っていません。

万物は存在しますし、いろんな現象もおこりますが、

そこに、自分がある思いを持って色づけしているだけなのです。


例えば、「コップに水が半分」の話は有名ですが・・・

コップに半分の水が入っている時

 ”まだ半分ある”
 と考えるのがプラス思考であったり楽観主義と言われる。

 逆に、

 ”もう半分しかない”
 と考えるのがマイナス思考であったり悲観主義と言われる。

どちらにしても、その人の思いで「色づけ」しているだけです。


この話しの場合ここで、どちらが良いとか悪いとか、正しいとか間違っているかを
問いながら自己啓発に繋げていくのですが、それもいいですが・・・


それよりも少し違う時点で「色づけ」してはどうでしょうか?

と言う提案です。


 水を半分残して下さってありがとうございます。
 蒸発せずに残っていてくれてありがとう。
 コップさん倒れずに水を残してくれてありがとう。
 半分だからこぼれず、水浸しにならずにありがとう。
 美味しいお水をありがとうございます。

・・・

などなど、そもそも”空”である現象に対してですから

すべて「感謝」に色づけしてしまう。
すべて「感謝」で受け入れてしまう。
ことが出来れば物事、現象がすべて新たな次元で違う観え方になるでしょう。



そうすれば、

 水が半分しか入ってないやんか!誰が勝手に飲んだ!
 水がもう半分しかない、このままでは将来が不安だ!
 
・・・なんて、不平不満・愚痴・不安・怒り・妬みなどの思いはきっと抱かなくなるでしょう。


すべてに感謝。
ありがとうございます(^^)






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