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2012年06月28日(木)更新
中小企業はコストダウン目的で海外進出しない。

2年前から、韓国に100%出資の子会社を設立し海外進出を果たされました、株式会社サワダ製作所の澤田社長に、韓国サワダの工場見学会をお願いし実現しました。
澤田さん、何から何までお世話になりました。
ありがとうございました!
さて、みなさん、日本の製造業が海外に進出する目的とは
「安い人件費を求めてコストダウンのために」
と、思われてはいないでしょうか?
私も今までその認識でした。
ただ、安い人件費を求めて、中国へ進出したけれど、中国も人件費が上がってきたんで今度はベトナムへ、タイへ、はたまたミャンマーへ・・・
などと「安い」を求めて行動をすることに違和感を感じていたことも事実でした。

そんな中、韓国サワダさんを訪問させていただき、澤田社長に詳しい海外進出のお話しをお聴きする機会を得て、私の中で中小製造業の海外進出のあり方を再認識させて頂ける素晴らしい機会を得ました。
澤田社長(写真:右端)が、海外進出を決意されたのは、チャン副社長(写真:中央の女性)との出会いがすべてであったとおっしゃいます。
チャン副社長のサワダ製作所と共に、韓国で液面計を製造し、世界一の液面計メーカーをつくりたい!という熱意に打たれて意思決定されました。
もちろん、経営者としてリスクヘッジもしっかり考え、行動されていますが、良きご縁を一番大切にして、国境を越えた素晴らしい人間関係を基盤として海外展開をされています。
このことは、韓国サワダの経営理念の以下の一文にすべてが物語られています。
「韓国と日本の友愛と連携」
本当に素晴らしいことと感動しました!
グローバル化の名のもとに、国際競争にはどんな手段、コストカットを行ってでも勝ち抜かなければならないといった考えが、大企業を中心に主流になっていますが、中小企業には違う道があるんだと気付かせて頂けたことが今回の韓国での最大の収穫でした。
本来日本人は、
ご縁を大切にする(縁起)
三方よし(売り手よし・買い手よし・世間よし)
和を以て貴しとなす
といった、思想・精神のもと商いを行ってきた民族であったはずです。
成熟社会となり、市場が細分化し、ソーシャルメディアで人と人とが”つながりっぱなし”になった今こそ、海外展開のビジネスでも本来の姿を取り戻す時代に入ったのではないでしょうか?


最後に、この素晴らしい韓国での学びを共に体験いただきました、e製造業の会・経営者会報ブログ会員さまはじめ良き仲間に心より感謝いたします。
ありがとうございます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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