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2006年05月07日(日)更新

子供に商売を継がせるか

明大生さんからの質問第4弾です。

<質問>
将来、自分が親という立場になった時
自分の子供には、どのような職業についてもらいたいですか?
自分のような経営者になってもらいたいですか?
それとも自分とは違った職業ですか?
(明大商学部CB講座 成田雄一郎さんより)


私は創業社長ですので、親の商売を継いでおりません。
そして、子供に継がせるつもりも今のところはまったく考えていません。
子供は9歳になる娘が一人おりますが、自分の職業や人生は自分自身で切り開いて行って欲しいですし、選択肢も自由に与えてやりたいと考えています。

こうした考えは多分父親の影響があると思います・・・

私の父親も自分でクリーニング業を創めた人でしたが、一人息子である私に継がせる気はさらさら無い人変った人でした。と言うより、継がせないと決めていたようです。

事実、私が10歳(小学校4年)の時、クリーニング業を弟(私にとっては叔父)に譲って、40歳でセミリタイヤ生活に入ります。この年代でのセミリタイヤと言えば大橋巨泉さんが有名ですが、父は彼より10年も早くからはじめていました。

ただ、大橋巨泉さんはじめ、しっかりと富を築いてからのセミリタイヤなら良いのですがウチの場合は貧乏なセミリタイヤですから、なんともなりませんが(笑)

とはいえ、あれから35年父は今も元気に暮らしていますからそれはそれで良い人生であったろうと思います。

そして、父の口癖が『あんまり働くなよ』ですから、やっぱり変っています。

しかし、私はそんな父に逆らい結構働いています(笑)


何だか取り留めの無いお話になって申し訳なかったですが、要するに伝統を重んじる家系でもなく、商売をしていたとはいえ、何代も続いているものでもなく、継承という考えの無い家庭に育った私にはやはり、「継がせる」というロジックが働かないようです。