大きくする 標準 小さくする

«前の記事へ 次の記事へ»


「出」を見つめ直し、本来の利益、商売の原点から学び実践する。

投稿日時:2007/11/28(水) 10:18rss

今回のコラムは、株式会社創の来年度の方針を考える会議の議事録を記事にしていますので、いつも以上に話が飛びますので、読み辛いかもしれませんが、予めご容赦下さい<(_ _)>

────────────────────────────────────
「出」を見つめ直し、本来の利益、商売の原点から学び実践する。
────────────────────────────────────

-- 株式会社創 平成20年度に向けて --

今一度、「出」を見つめ直そう。最近は「入」にばかり気がいきすぎている。
でも、周りのものに目を向けると、自然の摂理として、「出」が先で、「入」が後であることに気づきます。

 ・食事 ……… まず出さないことには食べられない。
 ・乗り物 …… 先に降りてくれなきゃ、乗れないでしょ。
 ・呼吸 ……… 人は息を出して生まれ、息を引き取る。
 ・言葉 ……… 出された言葉に反応するもの。鏡の法則。
 ・情報 ……… 情報発信するところに集まる。


-- 世の中はすべて繋がっている --

自ら発信することで、周りと繋がりだす。なにを投げかけるかで、返ってくるものが決まる。投げ方、出し方、伝え方、与え方、使い方をきちんと考えよう。



一例をあげると、私のブログに、2003年5月14日に書いた「戦わない戦略?!」という記事があります。(http://www.tienowa.net/archives/12318074.html

もう4年半も昔に書いた記事ですが、この記事について、現在ベストセラーの「戦わない経営」(浜口 隆則著)(http://tinyurl.com/2ugxdc)の会社の社員さんからお礼のメールをいただいた。

内容は、「戦わない経営」の書評、お勧め記事と思われたようで、大変丁寧なお礼メールでした。実際には4年半も前の記事ですから本の書評ではもちろんないのですが、想いを情報発信していると、共感・共鳴してくださる方と繋がるものだと、本当にありがたいご縁を感じました。

また、私も「戦わない経営」は出版と同時に見つけて、拝読し大変感銘を受け、8月につくりました弊社経営理念に大きく影響を与えてもらっています。


他にもさまざまな、素敵な繋がりは経験していますので、最近つくづく、世の中
はすべて繋がっているなと感じているところです。



-- 他力本願 --

他力本願とは、人に頼ることではなく、人はもちろん世の中のあらゆるもののおかげで生きている事が出来る、生活できていることに感謝し、自身も周りの人のために、役割を果すこと。と、今は理解しています。


かのアインシュタインも・・・

「私の精神的ならびに物質的生活は、他者の労働の上に成り立っている」

との言葉を残していますし、また、

「人は、深く考えなくても、周りの人のために生きていることがわかります。」

とも語っています。


吾唯足知(われ ただ たるを しる)と言われるとおり、周りの人のおかげで生かされているわけですから、モットモットと求めるばかりではなく、これからは、「出す」ほうにもっと意識を向け、投げ方、出し方、伝え方、与え方、使い方を、良く考え実践していこうと思います。


-- では、お金はどうだろう --

特に「出」を意識できていないのが「お金」のところのように感じます。

ビジネスとなると、どうしても、どうやって売り上げを上げるか?利益をあげるか?どうやって儲けるか?ばかりに意識が向かってしまう。

確かに会社には「お金」「利益」は必要不可欠ですから、どうやって入れるかを意識してしまうのはいたしかたないところもありますが、「入れる」こと偏重になりすぎていて、反省する時期にきていると感じます。

例をあげるまでもありませんが、ミートホープ、赤福、NOVA、船場吉兆など・・「入れる」「儲ける」偏重の結果ではないかと思います。



本来、利益とは、

 他人に対して、何かをしてあげることで得られるもの。
 ご利益(りやく)のこと。

と、日本では古くから言われてきました。


しかし最近では、欧米からのビジネスモデルや狩猟民族的な思考?の影響のせいか、日本古来の素晴らしい考えが駆逐されてきているのかもしれません。

で、今こそ、日本人が長い年月をかけて、大切に醸成してきた素晴らしい教えをもう一度見つめなおす機会と思いいろいろ調べてみますと、滋賀県出身者としては大変身近な「近江商家家訓」の中に、多くの素晴らしい教えがありました。


例えば...

 ●三方良し
 ●しまつしてきばる
 ●始末と吝い(しわい)
 ●飢饉普請(ききんぶしん)
 ●売って悔やむ
 ●利真於勤(りはつとむるにおいてしんなり)
 ●薄利多売
 ●先義後利栄(せんぎこうりえい)

など・・・

※参考詳細↓
 http://tinyurl.com/35htf4


特に、飢饉普請(ききんぶしん)といった、飢饉や周りの人が困っているときにこそ、私財を投げ出して助ける、こうしたお金の使い方こそが、本来の「利益」に繋がると確信します。


また、長者の万灯より貧者の一灯の喩えや、お釈迦さまの托鉢の教えのように、たとえお金が少なくてもみなさんに喜ばれるお金の使い方はあるはずですから、

私たちは、まだまだ小さな会社ですが、できる限り「出」を意識し、常に周りの人に喜ばれる、投げ方、出し方、伝え方、与え方、使い方を実践します。


そして、私たちの夢・目指すものである・・・

   『関わるすべての人に喜ばれる存在になる』

へ、一歩一歩前進していこうと決意しました。

-----------------------------------------------------------------------
 ※株式会社創 理念 ⇒ http://www.e-b2b.jp/concept/concept.html
-----------------------------------------------------------------------


取り留めのない長文にお付合いいただき、誠にありがとうございました!

トラックバック一覧

コメント

名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード:

会社概要

『中小企業(製造業/BtoB)に利益をもたらす!  インターネット活用セミナーとホームページ制作の会社です。』 ▼3つのミッションで躍動しています! ・モノづくりとインターネットの融合で新たな価値を創造し、日本のモノづくりをカッコよく、元気にすること。...

詳細へ

個人プロフィール

1962年3月生まれ滋賀県出身日本のeビジネス、特にB2B、ECのパイオニアとして、中小製造業のインターネット活用に新たな道を開拓した。1997年、町工場WEBマスターとなり、1999年、マグネットワールドオープン。当時製造業では唯一日経ECグランプリを受賞するなど中小製造業がネットで成功でき...

詳細へ

最近の記事

このブログの記事タイトル一覧(352)


バックナンバー

<<  2024年11月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

コメント一覧

最新トラックバック

  • まかせたろ 映画【レ・ミゼラブル】を語る from (株)京都工芸 タオルソムリエ 寺田 元 の日記
    こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。 先日、158分の大作【レ・ミゼラブル】を観てきました。 ヴィクトル・ユーゴー氏がロマン主義フランス文学の大河小説として 1862年に書いたものを映画化されています。 学校の教科書を通じてジャン・バルジャンの名前は遠く記憶に 焼き付いており日本ではミュージカルとしてあまりにも有名な 作品であります。 冒頭
  • ~がんばる中小企業のための展示会活用コミュニティ~からのヒアリング from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    有限会社マルワ什器の大島節子 社長が、中小企業が展示会を活用してもっと儲かってもらいたいという思いから、中小企業の経営者や展示会担当者同士の成功事例を共有し、展示会の準備・運営・フォローの方法を学びあうと、展活(テンカツ)~がんばる中小企業のための展示会活用コミュニティ~を今年の5月に立ち上げました。 その大島社長さんが10月5日に株式会社創の村上肇社長の運営しているe製造業の会との共催で展
  • 展示会見学ツアー & 活用事例報告会でパネリストに from ベローズ・ラボ ☆ベローズ案内人☆
    三元ラセン管工業がベローズを出展する第15回関西機械要素技術展の最終日10月5日に展示会見学ツアー & 活用事例報告会を株式会社創の村上肇社長が主宰しているe製造業の会の主催でマルワ什器の大島節子社長の主催する展活「がんばる中小企業のための展示会活用コミ...
  • モールアーチスト キタナカアツシ from (株)京都工芸 タオルソムリエ 寺田 元 の日記
    こんにちは。【タオルはまかせたろ.com】タオルソムリエの寺田です。 人を集める仕組みを学び 自社商品、サービスのファンを作る と題して滋賀でモールアーチスト キタナカアツシさんの 講演を拝聴に伺った。 独創的な世界をアーチストとして持ち続けるキタナカワールドに 2時間どっぷりと浸らせていただきました。 モールアートは以前から一度ブームがあったがそれ以降は 注目
  • ニュートップリーダー発刊3周年記念・特別講演会に行ってきます。 from フレキシブルチューブ、ベローズの三元ラセン管工業株式会社 高嶋 博 社長の日記
    中小企業経営者向けに出版している「ニュートップリーダー」の発刊3周年を記念し、エヌ・ジェイ出版販売と日本実業出版社の共催による特別講演会がヒルトンプラザウエストで開催されるので行ってきます。 社員の潜在パワーを引き出す