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最後に生き残る人々は「譲る心をもった人」

投稿日時:2011/12/05(月) 08:00rss

人生の暗号―あなたを変えるシグナルがある
人生の暗号―あなたを変えるシグナルがある


私の場合、よく本を衝動買いしてしまうので、読んでいない本が結構あります(^^;

その中の一冊で、遺伝子研究の世界的権威で、筑波大学の村上和雄名誉教授の「人生の暗号」が目に留まったので、読んでみましたら大変心に響く一節がありましたのでご紹介したいと思います。


◎第五章:他人が喜べば、自分も楽しくなる。

  最後に生き残る人々は「譲る心を持った人」

最新のコンピュータに「どんな人間が最後に生き残るか」を推測させたところ、「力の強い人、自分のことを優先させて考える人、競争に勝ち抜いていく人」などの大方の予想を裏切って「譲る心をもった人」という回答が出てきたという話があります。

これはいったい何を意味しているのでしょうか。「他人のためを第一に考える人が結局報われる」ということではないでしょうか。このことは遺伝子のはたらきからも納得のできることです。人の心は「他人のため」に献身的に努力しているときに理想的な状態ではたらく。よい遺伝子がONになるのです。

だから他人のために何かをすることほど、自分に役立つことはありません。自分の心を充実させたかったら、人の心を充実させてあげ、自分が成功したかったら、人の成功を心から望む。こういう生き方をすればよいのです。

・・・中略・・・

ところが競争原理が勝った世の中では、なかなかこういう生き方はできません。人を押しのけててでも勝とうとしないと負けてしまう。負ければ敗残者として顧られなくなる。だからみんなが競争で勝とう、勝とうとしています。

・・・中略・・・

その一つに共生的進化論というのがあります。人間にかぎらず生物は、お互いに助け合いながら進化したという考え方です。この説によって進化を説明するとおおよそ次のようなことになります。

原初の海に大腸菌のように細胞内に核を持たず、しかも細胞一個で生きている単純な生物がいた。その単純な細胞が核をもつ一段上の細胞に進化するとき、どういうことが起こったか。それまで存在していたいくつかの単純な細胞やその一部が、争うのではなく合体して一つの新しい細胞を形成したのです。

つまり細胞同士が協調的なはたらきをすることで、複雑なはたらきをする細胞ができあがっていった。けっして強いものが弱いものをやっつけるというかたちで生まれたのではなく、それぞれ独自のはたらきする単純な生命体が、互いに助け合ってつくり出されたと考えるのです。

産業界でも最近はお互いが協力して提携や合併が盛んに行われていますが、似たようなかたちで細胞が進化を遂げたというのは、いわれてみればありそうなことです。それからもう一つ、生物が争うよりも協調することで、進化してきたことをうかがわせる考え方があります。

それは、地球そのものが生きている一つの大きな生命体であり、進化を遂げてきたとする学説です。これは、対立と抗争、分断と個別化を、進歩や進化の原動力とみなすのではなく、助け合い、譲り合い、分かち合いの三つの「合い」が、本当の進化の原動力だとする考え方なのです。

この学説はイギリスの生物物理学者のジェームス・ラブロックという人が唱えた「ガイア仮説」と呼ばれるもので、この考え方は各分野の人々に大きな影響を及ぼしつつあります。

・・・中略・・・

そうした考え方が今日にいたって注目を集めるようになったのは、そこで主張されていることが、科学的にうなずけるところまで科学が進歩したからです。たとえば生命体が弱肉強食ではなく、共生的であるということは、人間の細胞のはたらきをみるだけでうなずけることなのです。

個々の細胞はつねに全体に奉仕するためにはたらいている。そして全体は個々の細胞が生きられるようにコントロールしている。また、個々の細胞間でも助け合いや分かち合いが行われている・・・。その姿は、自然の世界の理想的なあり方をそのまま体現しているのです。

だから、サムシング・グレード(偉大な何者か。宇宙の創造神。)の存在とはたらきを知ったとき「つつしみ」と「助け合い」は本物になると思っています。

したがってコンピュータが、最後に生き残る人々を「譲る心をもった人」と答えたのは卓見というべきです。「人のために」を実行するとなぜ報われるのか。それは自然の姿そのものであり、自然体こそが最適な生き方の選択といえるからです。




いつ買ったかも忘れていた本。

しかし、最高のタイミングで、読んでみようと思い行動してみると、今の私にとっては最高に勇気付けて下さる内容が飛び込んできました。本当に有難いことです。ありがとうございます。


10年前に、世界的な科学者が書かれた内容を、本当にそのまんま「理念経営の実践」として取り組もうとしていましたので、驚きと共に、背中を押していただいたようで嬉しくなりました。


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【理念経営の実践】

株式会社創は、経営理念「ありがとう(感謝)。分かち合う(調和)。喜ばれる(利他)。」に共感頂き、共に成長する良き仲間を増していくことを目的としています。


事業はいつか行き詰ることもある、時代に会わなくなることもある、巣立っていく社員もパートナーいるだろう。
でも、理念の実践によって、「お互いの存在を認め合い、存在そのものに感謝し、相手を思いやり、協力し合って働き、周りのすべてに喜ばれるように生きる人。」に少しづつでも成長出来れば、今の仕事や事業が変わっても無くなっても、巣立っていっても、何があっても力強く生きていける人間となれる。そんな「人間としての成長」を目的として会社経営を行っていきます。
 
そして、理念に共感頂き、共に「人間としての成長」を志す社員には、株式会社創は最大限、その人の役割を見出し、その価値を活かして頂ける場を提供し続けることを約束します。

ですから、会社は利益得るために存在するのではなく、利益はこの理念経営の実践の場を進化、発展、継続、させていくための手段である。私たちの給料もしかり、給料をもらうために働くのではなく、すべてに喜ばれる存在、自分の力を分かち合い調和のとれる人、今在る事に感謝できる人に成長していくための手段である。
 
お客さまに対しても、どうやって儲けようかと考えるのではなく、どうやって喜ばれるかだけを常に考え実践する。社内で共に働く仲間やビジネスパートナーとも自分の持てる力量や才能でどうやってお役に立てるかを常に考え実践する。
 
さらには、理念に共感していただき、共に人間としての成長を目指すすべての人を「良き仲間」と呼び、良き仲間が集い、学び、遊び、体験し、イノベーションを興し、お互いが笑顔で心豊かになる場を創り、社会に広げていきたいと思います。


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 ありがとう(感謝)
 分かち合う(調和)
 喜ばれる(利他)

まさに、ガイアの仮説、ガイアの夜明け、ではないでしょうか??





それにしても、村上さんて凄い人が多いなぁ。

 村上和雄さん
 村上春樹さん
 村上龍さん
   ・
   ・
   ・
 村上肇・・・(ならべるな!バ~カ;;;


最後までお読み頂きありがとうございます。






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