株式会社創 eエヴァンジェリスト 村上 肇 の思考 | 経営者会報 (社長ブログ)
インターネットで道を開くために、伝えたい思いを綴ります。
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他力 (講談社文庫)
昨夜は、東日本大震災から1年ということで、テレビは殆どが特集をやっていました。
その中で、九死に一生をえられた方々のドキュメントをみていますと、
・長年操縦してきた船に助けてもらった。
・桜の木が瓦礫をせきとめ助けてくれた。
・流れてきた家の屋根にうまく打ち上げられた。
などなど・・・人間の能力を超えたところでの奇跡がたくさん起こっていたようです。
そんなとき、ちょうど五木寛之さんの「他力」という本を読んでいまして、本当に他力を実感させられました。というか、全部「他力」なんじゃないかと。
あっ、もちろん他力とは、自分では何もせず、他人に頼ったり、人任せにするとか、無責任といった意味ではありません。
もっと深い、他力本願の本来の意味・・・
「「他力本願」のうち、「他力」とは一般には、仏・菩薩・聖者が、自らが持つ優れた能力をもって他の菩薩や衆生に加え施す、その力(加被力)をさす。また「力」(りき)は、「力用」(りきゆう)のことであり、はたらきのことを指す。その意味で他力とは自ら以外の他者のはたらきのことをさす。浄土真宗で「他力」とは、「他」とは阿弥陀仏を指し、「力」とは如来の本願力(はたらき)をいう。「他力本願」の場合、「他力」の語意はこの意味である。
また「本願」とは、『無量寿経』に説かれている仏自身が法蔵菩薩という名で修行をする際に、師である世自在王仏の前で立てた誓いが「願」であって、その願が成って衆生はその願力により、浄土へ往生する。よって「他力本願」という。「他力」とはそのまま「阿弥陀仏の本願のはたらき」であり、さらに自らのはからい、もしくは行では、浄土往生は成就しないという意をももつ。この意味で「他力」の対語は、「自力」であるが、浄土教ことに浄土真宗では「自力」の対語は「他力本願」であり「他力」ではない。」(wikipediaより)
から、五木寛之さんが考えられている「他力」です。
私のあさはかな理解ですが、以下の事柄と「他力」は共通すると考えています。
・おかげさま
・サムシンググレード
・宇宙
・神、仏
・大自然(八百万の神)
・・・などなど、目に見えない力、我が計らいではない何者かの働きを感じずにはいられません。
そして、この世に生かされている意味を考えたとき、周りのすべてに感謝し喜ばれるように生きることに尽きるのではないかと改めて思います。
まず、
・目の前にいる人に感謝しお役に立ち、喜ばれる。
・周りにいる動物たちにも喜ばれる。
・周りにある植物にも喜ばれる。
・今叩いているキーボードにも、座っている椅子にも、コーヒー飲んでるマグカップにも感謝し大切にすることが「他力」に報いること、喜んで頂くことなのではないかと思います。
みなさん「他力」を感じますか?
最後までお読み頂きありがとうございます。
志士の流儀
先日、ご縁があって陽明学の林田明大先生のセミナーに参加することができました。
その時に、上記の著書に「致良知」とサインを頂いた著書を購入できました。
ありがとうございます。
陽明学といえば、地元、近江の聖人と呼ばれた、中江藤樹先生が有名ですが、滋賀に生まれ育ちながら、殆ど学ぶことの無かった学問でした(^^;
はじめて教えていただく陽明学でしたが、私にとっては意外となじむと言いますか、今まで影響を受けてきた仏教的な考え方とも、共通するところが多く、違和感無くお話しを訊くことができました。
特に印象に残っているのが、サインして頂いた「致良知」についてでした。
良知とは、いわゆる良心のことであり、良心にしたがって生きることが「致良知」なんだと。
ただ、今までは、良心がイマイチイメージ出来ていませんでしたが、林田先生から、わかりやすい解説をお聞きし、ストンと腑に落ちました。
良知とは、
夜、寝ようと思って、布団にもぐりこんだ後、ふと・・・
「明日の会議の資料今日中に準備しておいたほうがいいよ!」
とか、
「明日は雪だから、目覚ましを30分早くセットしたほうがいいよ!」
などと、教えてくれる何者かがいる。
その何者かが、良知であると林田先生は教えてくださった。
確かに、私にも身に覚えがある。
私の良くあるパターンで言えば、大阪で夕方からセミナーやって、懇親会に行き散々呑んで、JR大阪駅終電(午前0時発)で帰宅すると、深夜1時をまわり、午前2時ごろに布団にもぐりこむ。
こういう日は、
「明日の会議の資料今日中に準備しておいたほうがいいよ!」
などと、良知からの有難い声がしても、ほぼそれを無視して眠ってしまい、朝から慌てて準備をはじめ、時間切れで準備不足の会議に突入・・・となることがよくある(^^;;
折角の良知、良心に従わず、失敗するパターンである。
そうなんですね。
良知、良心というものは、誰にでも等しく与えられているものであり、自身の中に内在している。
その良知・良心を、日ごろから常に磨き、良知・良心に従って行動することが、人生を心豊かにする秘訣なのだ。
この良知へのいたり方を、中江藤樹先生は・・・
良知というのは良心、美しい心。人は誰でも天から与えられた美しい心を持っている。 しかし我欲によって曇らせてしまうので、絶えず磨きつづけ、鏡のように輝かせておく努力が必要。良知が明らかになれば、天と一体になって人生は安らかになる。
良知にいたるには、日常、五つのことを心がければいいという。
なごやかな顔つきをし、
思いやりのある言葉で話しかけ、
澄んだ目でものごとを見つめ、
耳を傾けて人の話を聴き、
まごころをもって相手を思う。
何より正直であることが大切と説かれている。
みなさん、良知の声、聞こえていますか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
ここ最近、これからのメーカーのあり方について色々と考えている。
そんな時、ふと降りてきた言葉が「スモール・イズ・スマート」であった。
この言葉は、ネットビジネスの師であり、今は亡き三石玲子さんから教わったものです。
今も残る彼女のサイトには以下のように記されている。
「スモールイズスマート」を自覚する。
一頃「出る杭は打たれる」をもじって「出過ぎた杭は打たれない」などというフレーズが流行ったものである。結果はどうであったかというと「出過ぎた杭は自分でコケル」あるいは「梯子をはずされる」などという結果が散見され、ビッグな企業内でいくら自己主張をしても効果には限界があるということが立証された。サイバースペースの法則は「スモールイズスマート」「スペシャルイズスマート」であり、この流れはリアルのビジネス世界に影響を与え始めた。マーケッターたるもの、まずはビッグよりもスモールであることに価値を認める訓練が不可欠である。
※さらに詳しく⇒ http://www.m-m.co.jp/report/reportD305.html
また、ホンダの元社長の川本信彦さんも以下のように仰っている。
「ヒット商品を創造するには感受性、柔軟性、躍動感、軽快さの四点が大切だ。だからこそ、勝者へのキーワードは『スモール・イズ・スマート』。たとえ企業規模が小さくとも、市場変化を予見する賢さを持つ者が勝利するという意味だ」
消費低迷の理由は消費者が本当に欲しいモノをメーカーが作れていない点にある。企業は活動範囲が世界規模に広がるグリーバリゼーションと情報技術(IT) の進化という二つの大きな流れに直面し、この流れを取り込みながら、世界の消費者をとらえる。まさに新しい価値創造に挑戦する時期を迎えている。
消費者は買わないのでなく、買いたいモノがないだけである。買わなくても我慢できる状態であれば消費は控えるのは当然である。またいくら良いモノであっても価格が高ければ魅力は薄れ購買の優先順位は下がる。
消費者に価値を感じさせるには、V=F/C(価値=機能/コスト)の概念式が基本になる。
三石さんが仰る・・・
・サイバースペース(インターネット)の法則は「スモールイズスマート」
ということと、
川本さんが仰る・・・
・勝者へのキーワードは『スモール・イズ・スマート』。
企業規模が小さくとも、市場変化を予見する賢さを持つ者が勝利する。
このどちらもが、これからのメーカーのあり方への示唆と思えてならない。
小さいことは賢い
小さいことは素晴らしい
柔軟な発想と、軽快な行動力、そして、WEBでの伝わる情報発信とそこから得られるご縁が、スモールイズスマートなメーカーを創りだすと思うのです。
今こうした能力を持つのは、チャレンジする中小製造業であり、市場を開拓するマーケティング力を持つネットショップではないでしょうか。
そして、スモールイズスマートなメーカーが創りだす、新たな価値をもった”モノ”や”コト”が、これからの消費者の消費行動を変え、日本を元気にする一翼を担うと考えています!
みなさん、”スモール・イズ・スマートなメーカー”を目指しませんか?
※メーカーを目指す人にお勧めのセミナーを2つご紹介します♪
◎2月28日(火)大阪産業創造館
脱☆下請け!直販メーカーへの道は、Amazonで切り開こう!!
◎3月15日(木)大阪産業創造館
目指せ!メーカー!マイクロモノづくりセミナーin大阪
2回セットでの受講をお勧めいたします!!
最後までお読みいただきありがとうございます。
先日、東京渋谷で「マイクロモノづくり」を提唱し、2年間で多くの成果を上げておられる(株)enmonoの三木康司さんと、宇都宮茂さんにお会いし、今後の、e製造業の会とマイクロモノづくりとの連携について、話し合った。
この連携については、3月15日に大阪産業創造館にて「マイクロモノづくり」のセミナーから始めていくことで合意しました。また詳細、ご案内ページは週明けにお知らせします。
さて、
実は三木康司さんとは古いご縁で、私がまだマグネットワールドを運営していたとき(1999年ごろ)に、NCネットワークから、町工場がECで成果を出しているところの取材をしたい旨のメールがあり、取材をして頂くことにした。
その時の取材者が、当時、慶応大学の大学院で学んでおられた三木さんでした。
三木さん自身が大学院の博士課程の中で、中小製造業のインターネット活用の可能性を調べておられたのだと記憶している。
その時の話しの内容はイマイチ良く覚えていないが(^^;;
とにかく、良き理解者が現れたと感じて、神田の鰯料理の居酒屋で、大いに意気投合し飲み明かしたことは鮮明に覚えている。
その時の三木さんとのご縁から、NCネットワークの内原社長をご紹介頂き、会う機会ができて、私としてはポータルサイトも良いけれど、経験上、製造業もインターネット活用で成果(収益)を上げるには、WEBマスターの存在が必要になるし、大切な役割を果たすようになるので、ぜひ、NCネットワーク内に、町工場WEBマスターを育てる場、情報交換する場を設けませんか?と提案し、快く引き受けて頂きました。
そして、誕生したのが”NCウェブマスターズコミュニティ”通称「NWC」です。
NWCは、私と三木さんが管理人を務め、メーリングリストとオフ会での情報交換を積極的に行い、当時(2000年ごろ)としては、日本の製造業WEB活用の最先端情報が共有される素晴らしいコミュニティとして機能しました。
その後、私が独立したのを機会に、NWCを発展させるカタチで「e製造業の会」が誕生したのです。
ですから、e製造業の会誕生のキッカケは、三木さんとお会いできたご縁にほかなりません。
ホントご縁に感謝です。
NWCからe製造業の会へと10年以上にわたる活動では、実に多くの製造業さんが成果を出して頂き、本当に嬉しく思いますし、関わって頂いたすべての皆さんのおかげさまで、こうした偉業が実現できたものと心より感謝いたします。
ありがとうございます。
さらに、2012年3月15日大阪・・・
二人の連携で始まる未来にも、ぜひ注目して下さい!!
最後までお読み頂きありがとうございます。
↑それは、コーヒーメーカーやろ!(^^;;;
(さぶい時に、さぶいボケと、さぶい突っ込み、すみませんm(_ _)m)
さて、気を取り直して・・・
先日のブログ「EC維新!」に、
中小製造業もネットショップも目指すところは”メーカー”であると、書きましたが、
さて、メーカーってそもそも何なのだろうか?
調べてみると以下のような答えがあった。
◎「有機又は無機の物質に、物理的、化学的変化を加えて新たな製品を製造し、
これを卸売する事業所」
とか
◎「原材料などを加工することによって製品を生産・提供する産業」
・・・どっちもピントこない(^^;;
一般的にいえば、メーカーとは、トヨタやパナソニック、カゴメ、ワコールなど、自動車や家電、食品、アパレルなどの大手メーカーを連想すると思う。
確かに、産業革命以降の20世紀は、大量生産・大量消費による物質的経済成長が豊かな世界をつくって来た事は間違いないですし、私も大変に恩恵にあずかり有難いことです。
しかし、これからはメーカーの概念をもう少し変えても良いのではないかと思っています。
私的な"メーカー"の定義ですが、今までの大手メーカーのように「原材料などを加工することによって製品を生産・提供する産業」といった大掛かりなものだけではなく・・・
新しい価値の創造と顧客の創造を、自らの力と相互協力によって実現していく人や組織(企業)が創りだし販売する、モノやサービス。
・・・こんな、イメージで考えています。
ですから、
いわゆるマーケットインの
「自らの情報発信やマーケティングで得た顧客ニーズに応える商品やサービス。」
でも、
プロダクトアウトの
「個人の熱い情熱から生み出されたオリジナル商品やサービス。」
であっても、
小さな商いであっても、
そういうことに、とらわれるのではなく、
モノあまりの時代に、心豊かにしてくれて、世のため人のために役立つ「モノやコト」を、創造できる人や組織を”メーカー”と呼びたいと思います。
皆さんにとっての”メーカー”って何ですか?
※メーカーを志す、あなたにお勧めのセミナーがあります!
⇒ 脱☆下請け!直販メーカーへの道!!
最後までお読みいただきありがとうございます。
以前にも紹介しましたが、私の友人が発行する
メルマガ「1分間で学ぶ松下幸之助さん」から得られた気づきです。
※上の本はこの記事とは直接関係ありません(^^;
『宇宙が味方の幸之助さん見方道』
自分や身のまわりに起こる現象はすべてゼロ、中立、ニュートラルなできごとです。
それを「プラス」や「感謝」に見ることができるかが、「見方道」です。
宇宙が味方の見方道。
幸之助さんの見方道エピソードを紹介します。
◎「税金の悟り」
大正10年(幸之助さん26歳)、松下電器に税務署が調査に入りました。
毎年正直に申告しているのに、税務署からすいぶん儲けているなあ、と言われます。
そのことに、心配になって2晩眠れない日が続きましたが、ふと考えつきます。
「自分のお金だと思うから、悩みも起こるのだ。」
そして、税務署にこう言います。
「よく考えてみると、このお金は全部国家のものです、 必要なだけ取ってください。」
すると、税務署もそこまでしなくてもと、調査は簡単にすみました。
◎「鬼門の門真地区に進出」
昭和8年(幸之助さん38歳)大阪の門真に本店を建設しようと計画をしていました。
しかし、世間から門真は大阪の東北で鬼門にあたるからやめたほうがいいという声が多くありました。幸之助さんも確かにそうだとは思っていましたが、簡単にあきらめるわけにもいきません。
どうしようかと考えていると、フッと考えつきました。
「東北にあたるのが鬼門であれば、日本の地形はどこに行っても鬼門ばかりではないか」
そう考えると鬼門を気にすることはないと、門真への進出を決定しました。
◎「不正を働く存在」
松下電器がまだ50人くらいの町工場だった頃の話です。
従業員のなかに不正を働くものがいました。
それを見つけた幸之助さんは、そのものにどう処分をしようかと考えていました。辞めさすことは簡単だが、せっかく松下電器で共に働いている人を辞めさすのは人情的にも気が向きませんでした。
どうしようかと考えていると、フッと頭に浮かんだものがありました。
「今、日本の罪人は何人いるのか。
天皇でさえも日本に罪人がいても、日本に住むことを許しているのに、小さな町工場のおやじがぜいたくを言うのは許されない。」
そう考えると、非常に気が楽になり、それからも大胆に人を使うことができました。
◎「使う立場の考え方」
戦後、松下電器に労働組合が結成され、賃上げの要求や、社長の解任など、過激な姿もありました。
それには幸之助さんも「これはたまらんなあ」とまいりそうになりました。
しかし、その時に幸之助さんはフト考えました。
「自分が人を使っていると思えば、これは苦労にちがいない。
しかし、考えようによってはこの人たちは全部お得意先ではないか。
お得意先というのはムリを言うものである。
だから、社員の人、労働組合の人もお得意先と思えば少々ムリを言ってきても、聞かなければいけない。
むしろ、ありがたいと思うくらいでなければいけない。」
そう考えると、心がスッとして、その後もあまり苦労と思わなくなりました。
このように現象は同じでも、見方を変えることで、幸之助さんは宇宙から味方をされていたのでしょう。
この記事を読ませて頂いて、経営の神様とよばれた、松下幸之助さんも「税務調査で2晩眠れない」など、日々起こる出来事や問題に、思い悩んでおられたんだなぁと、どこかほっとする気持ちになりました。
しかし、悩まれた後の答えがやはり凄いですね。
私利私欲なく、周りに喜ばれる、世のため人のためになる方向性で問題を解決されるエピソードは、まさに松下幸之助さんの悟りであり、こうした悟りは、現代を生きる私たち経営者にとっても、「経営者の悟り」そのものではないでしょうか?
私も、経営者のはしくれとして、一つづつ「経営者の悟り」を積み重ねて参ります!
みなさんの経営者としての悟りはなんですか?
ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか~♪
ニ、ニ、ニーチェかサルトルか~♪
み~~んな悩んで大きくなった(^^)v
最後までお読みいただきありがとうございます。
尊敬する二人の先輩経営者から同じ趣旨のお話を続けてお聴きする機会に恵まれた。
どちらの経営者も基本の商いは小売業ですが、お二人とも、生産者や仕入先に対しての愛を強く感じます。
いつも不況や自然災害などの悪影響は、生産者や農家、製造者へ強く及ぶことが多い、だから、”商人(あきんど)”は、いつも仕入れ先を大切にすることを考え、どうしたら、誠実な生産者や製造者の商品を安定して購入できるか、買い支えることが出来るかを常に考え、実践されている。
まさに、「高く買う」実践です。
そして、買っていただくお客さま(消費者)に、どうしたら安く買っていただけるか(ご利益を得ていただけるか)を考え、自らはつつしみ精進する。
ところが・・・
如何にして売上を上げるか?
如何にして利益を上げるか?
だけを追求し過ぎると、どうしても、買い叩いてでも、安く仕入れ、出来るだけ高く売る、思考回路しか働かなくなってしまう。
もちろん、「高く仕入れて、安く売る」を追求しすぎて、自分の利益が無くなってしまっては、商いが続けられず元も子もないので、利益を生み出し続けることとのバランスが重要となります。
ただ、バランスのとり方が、私が出会った多くの素敵な経営者は、「高く仕入れて、安く売る」スタンスでの商いを基軸として、その中できっちりと利益を出されていらっしゃる方ばかりです。
売上至上主義や自社の利益至上主義では、経営者も素敵な人間には成長できないのかな?と思います。
そして、「高く仕入れて、安く売る」商いで利益を出し、しっかりと納税し、商売を継続していくことが、自然と社会貢献に繋がり、それが世間よしとなって、”売り手よし、買い手よし、世間よし(三方よし)”となるのでしょう。
真の商いの原点は、「高く仕入れて、安く売る」から始まるのではないでしょうか?
最後までお読み頂きありがとうございます。
昨日のブログ(2012年、世界と日本の経済は未体験ゾーンに突入する!)で、
「中小企業は地道に、市場創造、市場開拓しかない。」
・自社の”売り”が何かを客観的に分析し
・伝えるマーケティングを実践する。
・さらに、中小企業は連携を重視せよ!
と、書かせて頂きましたら、「中小企業は連携を重視せよ!」の一文への反応が特に良かったので、膨らませて書いてみたいと思います(^^)
なぜ今、”連携や繋がり”・”ご縁や絆”といったキーワードに、惹きつけられるのか?
これは、長く生きてきた資本主義社会、特に市場原理主義が強くはたらく現在に対する違和感ではないかと思います。
人間としての成長も、企業の成長も、
競争して抜きん出ること
戦って勝ち取ること
売上を上げて会社を大きくすること
など、競争や戦いによって相対的に勝つこと、結果を出すこと、評価されることが、価値であり成長であると思わされてきたことに違和感を覚え始めたからだと思う。
たぶんこの違和感こそが、私たち人間が本来あるべき姿へのアプローチであり、
先人たちの言葉にも多くちりばめられていて、後世に伝えたかったことなのではないだろうか。
~ユング~
・人間の精神は深いところでつながっている。
・私たちはさまざまな時代の、多くの人々から、心を受け継いでいるのだ。
~アインシュタイン~
・私の精神的ならびに物質的生活は、他者の労働の上に成り立っている。
・人は、深く考えなくても、周りの人のために生きていることがわかります。
~ラブロック(ガイアの仮説)~
・地球そのものが生きている一つの大きな生命体である。
・助け合い、譲り合い、分かち合いの三つの「合い」が成長の原動力。
~近江商人~
・三方よし
~松下幸之助さん~
・自然の理法に従うこと
・共存共栄に徹すること
~お釈迦さま~
・因果の法則。すべては縁りておこる。
いかがでしょうか?
これからは人生においても、会社経営においても、「和を以て貴しとなす」で、お互いが協力し合って、連携して、すべてを味方にしていく生きかたを貫いていこうと思います。
皆さん、こんな価値観の私と一緒に、何か連携してやらかしませんか?(笑)
最後までお読み頂きありがとうございます。
昨日は、立教大学教授で、日本を代表する経済学者であります、山口義行さんのお話を、「スモールサン・ゼミOSAKA」で訊いてきました。
※スモールサンは、山口先生が主催する中小企業支援のネットワークです。
山口先生のお話を訊かせて頂くのはこれで4回目になりますが、いつも中小企業経営者向けに、世界経済の動向、それに影響を受ける日本経済の状況から、私たち経営者が何をしていけば良いのか?のヒントがたくさんあって、いつも楽しみにしています。
さらに、今回は年初ということもあって、とても示唆にとんだお話しを伺うことが出来た。
ありがとうございます。
【2012年、世界と日本の経済は未体験ゾーンに突入する!】
2012年をひもとくキーワードは2つ。
バブルレスエコノミー(バブルなき経済)と、ソブリン不況(国が経済に冷水を浴びせる)。
1)バブルレスエコノミー
世界のどこかでバブルが起きて、それを拠り所に、先進国の経済成長を生み出してきた25年。
1980年代の日本の株式バブルや不動産バブルから始まって、アメリカのITバブル、住宅バブル。はたまた中国をはじめとする新興国のバブルが、次々に起ってきたが、ついに、リーマンショックが「バブルリレー」に終止符を打つ。
以降4年間世界中のどこにもバブルが起きていない状況が続いている。2012年もバブルが発生する見込みがない。
このような、5年以上バブルが起きないのは、まさに、バブルなき低成長時代、「未体験ゾーン」である。
先進国の経済成長を生み出す要因がなくなっているのである。
さらに・・・
2)ソブリン不況
国が経済に冷水を浴びせる未体験ゾーン。
バブルがなくなり、資金の投機先を失った、アメリカを中心とした世界の投機筋が、国債の空売りやCDSを投機の対象にしてきていることから、ギリシャやイタリアの問題を発生させている。
この投機筋に狙われるを恐れて、増税と緊縮経済により、国家が経済に冷水を浴びせる「未体験ゾーン」へ突入した。
というような、2012年も経済的には閉塞状況が続く、あまり明るくないお話しであったのですが、私的にはこういう状況においての、中小企業あり方、取り組むべき道筋をお訊きしたところ、
またまたワクワクしてしまいました!
山口先生曰く・・・
「中小企業は地道に、市場創造、市場開拓しかない。」
・自社の”売り”が何かを客観的に分析し
・伝えるマーケティングを実践する。
・さらに、中小企業は連携を重視せよ!
であった。
これは、私たち株式会社創が、WEBマーケティングによって、中小製造業さんや中小企業さんへ、提供しようとしているサービスの本質であります。
今まで取り組んできたこと、これからさらに力を入れていこうとしている事へ、最高のエールを頂けたようで、とても嬉しく、また、やる気と共に、ワクワクとした気持ちにさせていただきました。
山口先生、スモールサン・ゼミOSAKAの皆さん、ありがとうございました!
皆さん、市場創造に取り組んでいますか?
最後までお読み頂きありがとうございます。
2012年03月12日(月)更新
他力(たりき)
他力 (講談社文庫)
昨夜は、東日本大震災から1年ということで、テレビは殆どが特集をやっていました。
その中で、九死に一生をえられた方々のドキュメントをみていますと、
・長年操縦してきた船に助けてもらった。
・桜の木が瓦礫をせきとめ助けてくれた。
・流れてきた家の屋根にうまく打ち上げられた。
などなど・・・人間の能力を超えたところでの奇跡がたくさん起こっていたようです。
そんなとき、ちょうど五木寛之さんの「他力」という本を読んでいまして、本当に他力を実感させられました。というか、全部「他力」なんじゃないかと。
あっ、もちろん他力とは、自分では何もせず、他人に頼ったり、人任せにするとか、無責任といった意味ではありません。
もっと深い、他力本願の本来の意味・・・
「「他力本願」のうち、「他力」とは一般には、仏・菩薩・聖者が、自らが持つ優れた能力をもって他の菩薩や衆生に加え施す、その力(加被力)をさす。また「力」(りき)は、「力用」(りきゆう)のことであり、はたらきのことを指す。その意味で他力とは自ら以外の他者のはたらきのことをさす。浄土真宗で「他力」とは、「他」とは阿弥陀仏を指し、「力」とは如来の本願力(はたらき)をいう。「他力本願」の場合、「他力」の語意はこの意味である。
また「本願」とは、『無量寿経』に説かれている仏自身が法蔵菩薩という名で修行をする際に、師である世自在王仏の前で立てた誓いが「願」であって、その願が成って衆生はその願力により、浄土へ往生する。よって「他力本願」という。「他力」とはそのまま「阿弥陀仏の本願のはたらき」であり、さらに自らのはからい、もしくは行では、浄土往生は成就しないという意をももつ。この意味で「他力」の対語は、「自力」であるが、浄土教ことに浄土真宗では「自力」の対語は「他力本願」であり「他力」ではない。」(wikipediaより)
から、五木寛之さんが考えられている「他力」です。
私のあさはかな理解ですが、以下の事柄と「他力」は共通すると考えています。
・おかげさま
・サムシンググレード
・宇宙
・神、仏
・大自然(八百万の神)
・・・などなど、目に見えない力、我が計らいではない何者かの働きを感じずにはいられません。
そして、この世に生かされている意味を考えたとき、周りのすべてに感謝し喜ばれるように生きることに尽きるのではないかと改めて思います。
まず、
・目の前にいる人に感謝しお役に立ち、喜ばれる。
・周りにいる動物たちにも喜ばれる。
・周りにある植物にも喜ばれる。
・今叩いているキーボードにも、座っている椅子にも、コーヒー飲んでるマグカップにも感謝し大切にすることが「他力」に報いること、喜んで頂くことなのではないかと思います。
みなさん「他力」を感じますか?
最後までお読み頂きありがとうございます。
2012年02月28日(火)更新
千利休「人生の本質は淡味にあり」
今日、2月28日は千利休が秀吉によって切腹させられた日、命日であるそうだ。
お茶は、我が家でも両親が特に母親が煎茶が好きで、今でも毎日楽しんでいる。
たまに実家に行くと、必ずお茶を淹れてくれる。
宇治の煎茶を、備前焼の素焼きの急須で入れるのが我が家流で、ぬるめのお湯でゆっくり淹れた、一杯目の甘味と香りは心豊かにしてくれる贅沢な一杯である。
そして、少しづつ熱いお湯で淹れる、2杯目にはやや渋みが、3杯目には苦味が出てくるがそれはそれで大人になれば楽しめる味わいがある。
しかし、4杯目以降は、かすかにお茶の色は付いているが出がらしで、味としては、とても薄く喉を潤す程度に飲むものと思っていました。
ところが、千利休はこの4杯目以降のお茶の味を「淡味(たんみ)」と名づけ、この甘味も、渋みも、苦味も無くなった白湯のような味わいが茶の醍醐味と言っていたようです。
「この淡味の良さがわからない限り、お茶は永久に理解ができない」
と。
そんな利休ですから、晩年、金の茶室を建ててしまうようになった秀吉とは思想的に対立して行ったのはよくわかります。
私自身も、この「淡味」の話しを知り、経営も人生もまだまだ修行が足りんと反省させられました。
出がらしのお茶。
日々なんでもない日常。
空気、水、光・・・あたり前に与えられているもの。
こうしたすべてに感謝し、出がらしのお茶を楽しむように、いつも通りの日常に、人生の面白さ、楽しさ、幸せ、を味わいながら生きられる人になりたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。
お茶は、我が家でも両親が特に母親が煎茶が好きで、今でも毎日楽しんでいる。
たまに実家に行くと、必ずお茶を淹れてくれる。
宇治の煎茶を、備前焼の素焼きの急須で入れるのが我が家流で、ぬるめのお湯でゆっくり淹れた、一杯目の甘味と香りは心豊かにしてくれる贅沢な一杯である。
そして、少しづつ熱いお湯で淹れる、2杯目にはやや渋みが、3杯目には苦味が出てくるがそれはそれで大人になれば楽しめる味わいがある。
しかし、4杯目以降は、かすかにお茶の色は付いているが出がらしで、味としては、とても薄く喉を潤す程度に飲むものと思っていました。
ところが、千利休はこの4杯目以降のお茶の味を「淡味(たんみ)」と名づけ、この甘味も、渋みも、苦味も無くなった白湯のような味わいが茶の醍醐味と言っていたようです。
「この淡味の良さがわからない限り、お茶は永久に理解ができない」
と。
そんな利休ですから、晩年、金の茶室を建ててしまうようになった秀吉とは思想的に対立して行ったのはよくわかります。
私自身も、この「淡味」の話しを知り、経営も人生もまだまだ修行が足りんと反省させられました。
出がらしのお茶。
日々なんでもない日常。
空気、水、光・・・あたり前に与えられているもの。
こうしたすべてに感謝し、出がらしのお茶を楽しむように、いつも通りの日常に、人生の面白さ、楽しさ、幸せ、を味わいながら生きられる人になりたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。
2012年02月10日(金)更新
致良知
志士の流儀
先日、ご縁があって陽明学の林田明大先生のセミナーに参加することができました。
その時に、上記の著書に「致良知」とサインを頂いた著書を購入できました。
ありがとうございます。
陽明学といえば、地元、近江の聖人と呼ばれた、中江藤樹先生が有名ですが、滋賀に生まれ育ちながら、殆ど学ぶことの無かった学問でした(^^;
はじめて教えていただく陽明学でしたが、私にとっては意外となじむと言いますか、今まで影響を受けてきた仏教的な考え方とも、共通するところが多く、違和感無くお話しを訊くことができました。
特に印象に残っているのが、サインして頂いた「致良知」についてでした。
良知とは、いわゆる良心のことであり、良心にしたがって生きることが「致良知」なんだと。
ただ、今までは、良心がイマイチイメージ出来ていませんでしたが、林田先生から、わかりやすい解説をお聞きし、ストンと腑に落ちました。
良知とは、
夜、寝ようと思って、布団にもぐりこんだ後、ふと・・・
「明日の会議の資料今日中に準備しておいたほうがいいよ!」
とか、
「明日は雪だから、目覚ましを30分早くセットしたほうがいいよ!」
などと、教えてくれる何者かがいる。
その何者かが、良知であると林田先生は教えてくださった。
確かに、私にも身に覚えがある。
私の良くあるパターンで言えば、大阪で夕方からセミナーやって、懇親会に行き散々呑んで、JR大阪駅終電(午前0時発)で帰宅すると、深夜1時をまわり、午前2時ごろに布団にもぐりこむ。
こういう日は、
「明日の会議の資料今日中に準備しておいたほうがいいよ!」
などと、良知からの有難い声がしても、ほぼそれを無視して眠ってしまい、朝から慌てて準備をはじめ、時間切れで準備不足の会議に突入・・・となることがよくある(^^;;
折角の良知、良心に従わず、失敗するパターンである。
そうなんですね。
良知、良心というものは、誰にでも等しく与えられているものであり、自身の中に内在している。
その良知・良心を、日ごろから常に磨き、良知・良心に従って行動することが、人生を心豊かにする秘訣なのだ。
この良知へのいたり方を、中江藤樹先生は・・・
良知というのは良心、美しい心。人は誰でも天から与えられた美しい心を持っている。 しかし我欲によって曇らせてしまうので、絶えず磨きつづけ、鏡のように輝かせておく努力が必要。良知が明らかになれば、天と一体になって人生は安らかになる。
良知にいたるには、日常、五つのことを心がければいいという。
なごやかな顔つきをし、
思いやりのある言葉で話しかけ、
澄んだ目でものごとを見つめ、
耳を傾けて人の話を聴き、
まごころをもって相手を思う。
何より正直であることが大切と説かれている。
みなさん、良知の声、聞こえていますか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
2012年02月07日(火)更新
スモール・イズ・スマート!
ここ最近、これからのメーカーのあり方について色々と考えている。
そんな時、ふと降りてきた言葉が「スモール・イズ・スマート」であった。
この言葉は、ネットビジネスの師であり、今は亡き三石玲子さんから教わったものです。
今も残る彼女のサイトには以下のように記されている。
「スモールイズスマート」を自覚する。
一頃「出る杭は打たれる」をもじって「出過ぎた杭は打たれない」などというフレーズが流行ったものである。結果はどうであったかというと「出過ぎた杭は自分でコケル」あるいは「梯子をはずされる」などという結果が散見され、ビッグな企業内でいくら自己主張をしても効果には限界があるということが立証された。サイバースペースの法則は「スモールイズスマート」「スペシャルイズスマート」であり、この流れはリアルのビジネス世界に影響を与え始めた。マーケッターたるもの、まずはビッグよりもスモールであることに価値を認める訓練が不可欠である。
※さらに詳しく⇒ http://www.m-m.co.jp/report/reportD305.html
また、ホンダの元社長の川本信彦さんも以下のように仰っている。
「ヒット商品を創造するには感受性、柔軟性、躍動感、軽快さの四点が大切だ。だからこそ、勝者へのキーワードは『スモール・イズ・スマート』。たとえ企業規模が小さくとも、市場変化を予見する賢さを持つ者が勝利するという意味だ」
消費低迷の理由は消費者が本当に欲しいモノをメーカーが作れていない点にある。企業は活動範囲が世界規模に広がるグリーバリゼーションと情報技術(IT) の進化という二つの大きな流れに直面し、この流れを取り込みながら、世界の消費者をとらえる。まさに新しい価値創造に挑戦する時期を迎えている。
消費者は買わないのでなく、買いたいモノがないだけである。買わなくても我慢できる状態であれば消費は控えるのは当然である。またいくら良いモノであっても価格が高ければ魅力は薄れ購買の優先順位は下がる。
消費者に価値を感じさせるには、V=F/C(価値=機能/コスト)の概念式が基本になる。
三石さんが仰る・・・
・サイバースペース(インターネット)の法則は「スモールイズスマート」
ということと、
川本さんが仰る・・・
・勝者へのキーワードは『スモール・イズ・スマート』。
企業規模が小さくとも、市場変化を予見する賢さを持つ者が勝利する。
このどちらもが、これからのメーカーのあり方への示唆と思えてならない。
小さいことは賢い
小さいことは素晴らしい
柔軟な発想と、軽快な行動力、そして、WEBでの伝わる情報発信とそこから得られるご縁が、スモールイズスマートなメーカーを創りだすと思うのです。
今こうした能力を持つのは、チャレンジする中小製造業であり、市場を開拓するマーケティング力を持つネットショップではないでしょうか。
そして、スモールイズスマートなメーカーが創りだす、新たな価値をもった”モノ”や”コト”が、これからの消費者の消費行動を変え、日本を元気にする一翼を担うと考えています!
みなさん、”スモール・イズ・スマートなメーカー”を目指しませんか?
※メーカーを目指す人にお勧めのセミナーを2つご紹介します♪
◎2月28日(火)大阪産業創造館
脱☆下請け!直販メーカーへの道は、Amazonで切り開こう!!
◎3月15日(木)大阪産業創造館
目指せ!メーカー!マイクロモノづくりセミナーin大阪
2回セットでの受講をお勧めいたします!!
最後までお読みいただきありがとうございます。
2012年02月03日(金)更新
「e製造業の会」誕生秘話。
先日、東京渋谷で「マイクロモノづくり」を提唱し、2年間で多くの成果を上げておられる(株)enmonoの三木康司さんと、宇都宮茂さんにお会いし、今後の、e製造業の会とマイクロモノづくりとの連携について、話し合った。
この連携については、3月15日に大阪産業創造館にて「マイクロモノづくり」のセミナーから始めていくことで合意しました。また詳細、ご案内ページは週明けにお知らせします。
さて、
実は三木康司さんとは古いご縁で、私がまだマグネットワールドを運営していたとき(1999年ごろ)に、NCネットワークから、町工場がECで成果を出しているところの取材をしたい旨のメールがあり、取材をして頂くことにした。
その時の取材者が、当時、慶応大学の大学院で学んでおられた三木さんでした。
三木さん自身が大学院の博士課程の中で、中小製造業のインターネット活用の可能性を調べておられたのだと記憶している。
その時の話しの内容はイマイチ良く覚えていないが(^^;;
とにかく、良き理解者が現れたと感じて、神田の鰯料理の居酒屋で、大いに意気投合し飲み明かしたことは鮮明に覚えている。
その時の三木さんとのご縁から、NCネットワークの内原社長をご紹介頂き、会う機会ができて、私としてはポータルサイトも良いけれど、経験上、製造業もインターネット活用で成果(収益)を上げるには、WEBマスターの存在が必要になるし、大切な役割を果たすようになるので、ぜひ、NCネットワーク内に、町工場WEBマスターを育てる場、情報交換する場を設けませんか?と提案し、快く引き受けて頂きました。
そして、誕生したのが”NCウェブマスターズコミュニティ”通称「NWC」です。
NWCは、私と三木さんが管理人を務め、メーリングリストとオフ会での情報交換を積極的に行い、当時(2000年ごろ)としては、日本の製造業WEB活用の最先端情報が共有される素晴らしいコミュニティとして機能しました。
その後、私が独立したのを機会に、NWCを発展させるカタチで「e製造業の会」が誕生したのです。
ですから、e製造業の会誕生のキッカケは、三木さんとお会いできたご縁にほかなりません。
ホントご縁に感謝です。
NWCからe製造業の会へと10年以上にわたる活動では、実に多くの製造業さんが成果を出して頂き、本当に嬉しく思いますし、関わって頂いたすべての皆さんのおかげさまで、こうした偉業が実現できたものと心より感謝いたします。
ありがとうございます。
さらに、2012年3月15日大阪・・・
二人の連携で始まる未来にも、ぜひ注目して下さい!!
最後までお読み頂きありがとうございます。
2012年02月01日(水)更新
メーカーって何だろう?
↑それは、コーヒーメーカーやろ!(^^;;;
(さぶい時に、さぶいボケと、さぶい突っ込み、すみませんm(_ _)m)
さて、気を取り直して・・・
先日のブログ「EC維新!」に、
中小製造業もネットショップも目指すところは”メーカー”であると、書きましたが、
さて、メーカーってそもそも何なのだろうか?
調べてみると以下のような答えがあった。
◎「有機又は無機の物質に、物理的、化学的変化を加えて新たな製品を製造し、
これを卸売する事業所」
とか
◎「原材料などを加工することによって製品を生産・提供する産業」
・・・どっちもピントこない(^^;;
一般的にいえば、メーカーとは、トヨタやパナソニック、カゴメ、ワコールなど、自動車や家電、食品、アパレルなどの大手メーカーを連想すると思う。
確かに、産業革命以降の20世紀は、大量生産・大量消費による物質的経済成長が豊かな世界をつくって来た事は間違いないですし、私も大変に恩恵にあずかり有難いことです。
しかし、これからはメーカーの概念をもう少し変えても良いのではないかと思っています。
私的な"メーカー"の定義ですが、今までの大手メーカーのように「原材料などを加工することによって製品を生産・提供する産業」といった大掛かりなものだけではなく・・・
新しい価値の創造と顧客の創造を、自らの力と相互協力によって実現していく人や組織(企業)が創りだし販売する、モノやサービス。
・・・こんな、イメージで考えています。
ですから、
いわゆるマーケットインの
「自らの情報発信やマーケティングで得た顧客ニーズに応える商品やサービス。」
でも、
プロダクトアウトの
「個人の熱い情熱から生み出されたオリジナル商品やサービス。」
であっても、
小さな商いであっても、
そういうことに、とらわれるのではなく、
モノあまりの時代に、心豊かにしてくれて、世のため人のために役立つ「モノやコト」を、創造できる人や組織を”メーカー”と呼びたいと思います。
皆さんにとっての”メーカー”って何ですか?
※メーカーを志す、あなたにお勧めのセミナーがあります!
⇒ 脱☆下請け!直販メーカーへの道!!
最後までお読みいただきありがとうございます。
2012年01月27日(金)更新
経営者の悟り。
以前にも紹介しましたが、私の友人が発行する
メルマガ「1分間で学ぶ松下幸之助さん」から得られた気づきです。
※上の本はこの記事とは直接関係ありません(^^;
『宇宙が味方の幸之助さん見方道』
自分や身のまわりに起こる現象はすべてゼロ、中立、ニュートラルなできごとです。
それを「プラス」や「感謝」に見ることができるかが、「見方道」です。
宇宙が味方の見方道。
幸之助さんの見方道エピソードを紹介します。
◎「税金の悟り」
大正10年(幸之助さん26歳)、松下電器に税務署が調査に入りました。
毎年正直に申告しているのに、税務署からすいぶん儲けているなあ、と言われます。
そのことに、心配になって2晩眠れない日が続きましたが、ふと考えつきます。
「自分のお金だと思うから、悩みも起こるのだ。」
そして、税務署にこう言います。
「よく考えてみると、このお金は全部国家のものです、 必要なだけ取ってください。」
すると、税務署もそこまでしなくてもと、調査は簡単にすみました。
◎「鬼門の門真地区に進出」
昭和8年(幸之助さん38歳)大阪の門真に本店を建設しようと計画をしていました。
しかし、世間から門真は大阪の東北で鬼門にあたるからやめたほうがいいという声が多くありました。幸之助さんも確かにそうだとは思っていましたが、簡単にあきらめるわけにもいきません。
どうしようかと考えていると、フッと考えつきました。
「東北にあたるのが鬼門であれば、日本の地形はどこに行っても鬼門ばかりではないか」
そう考えると鬼門を気にすることはないと、門真への進出を決定しました。
◎「不正を働く存在」
松下電器がまだ50人くらいの町工場だった頃の話です。
従業員のなかに不正を働くものがいました。
それを見つけた幸之助さんは、そのものにどう処分をしようかと考えていました。辞めさすことは簡単だが、せっかく松下電器で共に働いている人を辞めさすのは人情的にも気が向きませんでした。
どうしようかと考えていると、フッと頭に浮かんだものがありました。
「今、日本の罪人は何人いるのか。
天皇でさえも日本に罪人がいても、日本に住むことを許しているのに、小さな町工場のおやじがぜいたくを言うのは許されない。」
そう考えると、非常に気が楽になり、それからも大胆に人を使うことができました。
◎「使う立場の考え方」
戦後、松下電器に労働組合が結成され、賃上げの要求や、社長の解任など、過激な姿もありました。
それには幸之助さんも「これはたまらんなあ」とまいりそうになりました。
しかし、その時に幸之助さんはフト考えました。
「自分が人を使っていると思えば、これは苦労にちがいない。
しかし、考えようによってはこの人たちは全部お得意先ではないか。
お得意先というのはムリを言うものである。
だから、社員の人、労働組合の人もお得意先と思えば少々ムリを言ってきても、聞かなければいけない。
むしろ、ありがたいと思うくらいでなければいけない。」
そう考えると、心がスッとして、その後もあまり苦労と思わなくなりました。
このように現象は同じでも、見方を変えることで、幸之助さんは宇宙から味方をされていたのでしょう。
この記事を読ませて頂いて、経営の神様とよばれた、松下幸之助さんも「税務調査で2晩眠れない」など、日々起こる出来事や問題に、思い悩んでおられたんだなぁと、どこかほっとする気持ちになりました。
しかし、悩まれた後の答えがやはり凄いですね。
私利私欲なく、周りに喜ばれる、世のため人のためになる方向性で問題を解決されるエピソードは、まさに松下幸之助さんの悟りであり、こうした悟りは、現代を生きる私たち経営者にとっても、「経営者の悟り」そのものではないでしょうか?
私も、経営者のはしくれとして、一つづつ「経営者の悟り」を積み重ねて参ります!
みなさんの経営者としての悟りはなんですか?
ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか~♪
ニ、ニ、ニーチェかサルトルか~♪
み~~んな悩んで大きくなった(^^)v
最後までお読みいただきありがとうございます。
2012年01月26日(木)更新
真の”商人”は、高く仕入れて安く売る!
尊敬する二人の先輩経営者から同じ趣旨のお話を続けてお聴きする機会に恵まれた。
どちらの経営者も基本の商いは小売業ですが、お二人とも、生産者や仕入先に対しての愛を強く感じます。
いつも不況や自然災害などの悪影響は、生産者や農家、製造者へ強く及ぶことが多い、だから、”商人(あきんど)”は、いつも仕入れ先を大切にすることを考え、どうしたら、誠実な生産者や製造者の商品を安定して購入できるか、買い支えることが出来るかを常に考え、実践されている。
まさに、「高く買う」実践です。
そして、買っていただくお客さま(消費者)に、どうしたら安く買っていただけるか(ご利益を得ていただけるか)を考え、自らはつつしみ精進する。
ところが・・・
如何にして売上を上げるか?
如何にして利益を上げるか?
だけを追求し過ぎると、どうしても、買い叩いてでも、安く仕入れ、出来るだけ高く売る、思考回路しか働かなくなってしまう。
もちろん、「高く仕入れて、安く売る」を追求しすぎて、自分の利益が無くなってしまっては、商いが続けられず元も子もないので、利益を生み出し続けることとのバランスが重要となります。
ただ、バランスのとり方が、私が出会った多くの素敵な経営者は、「高く仕入れて、安く売る」スタンスでの商いを基軸として、その中できっちりと利益を出されていらっしゃる方ばかりです。
売上至上主義や自社の利益至上主義では、経営者も素敵な人間には成長できないのかな?と思います。
そして、「高く仕入れて、安く売る」商いで利益を出し、しっかりと納税し、商売を継続していくことが、自然と社会貢献に繋がり、それが世間よしとなって、”売り手よし、買い手よし、世間よし(三方よし)”となるのでしょう。
真の商いの原点は、「高く仕入れて、安く売る」から始まるのではないでしょうか?
最後までお読み頂きありがとうございます。
2012年01月12日(木)更新
連携しませんか?~連携とは同志のつながりだから♪~
昨日のブログ(2012年、世界と日本の経済は未体験ゾーンに突入する!)で、
「中小企業は地道に、市場創造、市場開拓しかない。」
・自社の”売り”が何かを客観的に分析し
・伝えるマーケティングを実践する。
・さらに、中小企業は連携を重視せよ!
と、書かせて頂きましたら、「中小企業は連携を重視せよ!」の一文への反応が特に良かったので、膨らませて書いてみたいと思います(^^)
なぜ今、”連携や繋がり”・”ご縁や絆”といったキーワードに、惹きつけられるのか?
これは、長く生きてきた資本主義社会、特に市場原理主義が強くはたらく現在に対する違和感ではないかと思います。
人間としての成長も、企業の成長も、
競争して抜きん出ること
戦って勝ち取ること
売上を上げて会社を大きくすること
など、競争や戦いによって相対的に勝つこと、結果を出すこと、評価されることが、価値であり成長であると思わされてきたことに違和感を覚え始めたからだと思う。
たぶんこの違和感こそが、私たち人間が本来あるべき姿へのアプローチであり、
先人たちの言葉にも多くちりばめられていて、後世に伝えたかったことなのではないだろうか。
~ユング~
・人間の精神は深いところでつながっている。
・私たちはさまざまな時代の、多くの人々から、心を受け継いでいるのだ。
~アインシュタイン~
・私の精神的ならびに物質的生活は、他者の労働の上に成り立っている。
・人は、深く考えなくても、周りの人のために生きていることがわかります。
~ラブロック(ガイアの仮説)~
・地球そのものが生きている一つの大きな生命体である。
・助け合い、譲り合い、分かち合いの三つの「合い」が成長の原動力。
~近江商人~
・三方よし
~松下幸之助さん~
・自然の理法に従うこと
・共存共栄に徹すること
~お釈迦さま~
・因果の法則。すべては縁りておこる。
いかがでしょうか?
これからは人生においても、会社経営においても、「和を以て貴しとなす」で、お互いが協力し合って、連携して、すべてを味方にしていく生きかたを貫いていこうと思います。
皆さん、こんな価値観の私と一緒に、何か連携してやらかしませんか?(笑)
最後までお読み頂きありがとうございます。
2012年01月11日(水)更新
2012年、世界と日本の経済は未体験ゾーンに突入する!
昨日は、立教大学教授で、日本を代表する経済学者であります、山口義行さんのお話を、「スモールサン・ゼミOSAKA」で訊いてきました。
※スモールサンは、山口先生が主催する中小企業支援のネットワークです。
山口先生のお話を訊かせて頂くのはこれで4回目になりますが、いつも中小企業経営者向けに、世界経済の動向、それに影響を受ける日本経済の状況から、私たち経営者が何をしていけば良いのか?のヒントがたくさんあって、いつも楽しみにしています。
さらに、今回は年初ということもあって、とても示唆にとんだお話しを伺うことが出来た。
ありがとうございます。
【2012年、世界と日本の経済は未体験ゾーンに突入する!】
2012年をひもとくキーワードは2つ。
バブルレスエコノミー(バブルなき経済)と、ソブリン不況(国が経済に冷水を浴びせる)。
1)バブルレスエコノミー
世界のどこかでバブルが起きて、それを拠り所に、先進国の経済成長を生み出してきた25年。
1980年代の日本の株式バブルや不動産バブルから始まって、アメリカのITバブル、住宅バブル。はたまた中国をはじめとする新興国のバブルが、次々に起ってきたが、ついに、リーマンショックが「バブルリレー」に終止符を打つ。
以降4年間世界中のどこにもバブルが起きていない状況が続いている。2012年もバブルが発生する見込みがない。
このような、5年以上バブルが起きないのは、まさに、バブルなき低成長時代、「未体験ゾーン」である。
先進国の経済成長を生み出す要因がなくなっているのである。
さらに・・・
2)ソブリン不況
国が経済に冷水を浴びせる未体験ゾーン。
バブルがなくなり、資金の投機先を失った、アメリカを中心とした世界の投機筋が、国債の空売りやCDSを投機の対象にしてきていることから、ギリシャやイタリアの問題を発生させている。
この投機筋に狙われるを恐れて、増税と緊縮経済により、国家が経済に冷水を浴びせる「未体験ゾーン」へ突入した。
というような、2012年も経済的には閉塞状況が続く、あまり明るくないお話しであったのですが、私的にはこういう状況においての、中小企業あり方、取り組むべき道筋をお訊きしたところ、
またまたワクワクしてしまいました!
山口先生曰く・・・
「中小企業は地道に、市場創造、市場開拓しかない。」
・自社の”売り”が何かを客観的に分析し
・伝えるマーケティングを実践する。
・さらに、中小企業は連携を重視せよ!
であった。
これは、私たち株式会社創が、WEBマーケティングによって、中小製造業さんや中小企業さんへ、提供しようとしているサービスの本質であります。
今まで取り組んできたこと、これからさらに力を入れていこうとしている事へ、最高のエールを頂けたようで、とても嬉しく、また、やる気と共に、ワクワクとした気持ちにさせていただきました。
山口先生、スモールサン・ゼミOSAKAの皆さん、ありがとうございました!
皆さん、市場創造に取り組んでいますか?
最後までお読み頂きありがとうございます。
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